小津安二郎松阪記念館

松阪市立歴史民俗資料館の2階にある、映画監督・小津安二郎の記念館です。9歳から19歳までを松阪で過ごした青春時代を、日記や手紙、代用教員だったころの資料でたどります。入館料は1階の資料館と共通で、一般150円です。

建物は大正時代の旧飯南郡図書館で、少年時代の小津が実際に通っていた図書館です。中学生のころの日記には「午後公園に行き図書館で昼寝をした」と書かれています。松阪市はこの記念館の開館を「約100年ぶりに小津監督が図書館へ帰ってきたようです」と紹介しました。2021年4月3日にオープンしています。

1階は松阪市立歴史民俗資料館の展示室で、松阪木綿や松坂城の歴史などを展示しています。同じ入館料で1階と2階の両方を見られます。

2階で見られるもの

展示コーナー

展示コーナー
安二郎のルーツ松阪商人の家系に生まれた小津の足跡を、家系図と年譜でたどります
安二郎青春時代小学校から旧制中学校時代の日記、家族や学友からの手紙、直筆の書や絵
オーヅ先生と宮前飯高町の宮前尋常高等小学校へ赴任した代用教員時代。教え子たちの証言と資料
映画への目覚めから名監督へ映画への入口になった愛宕町の映画館・神楽座と、代表作に関する資料
小津家の土蔵から小津家に伝わった茶器などの生活道具、歌舞伎絵、錦絵
図書館の窓辺から少年時代の小津も見たであろう松坂城の石垣を眺める窓
昔の生活道具コーナー畳の間に、小津作品に描かれた昭和30年代の生活道具を再現
小津監督紹介映像コーナー5本の短編映像。本人のラジオ番組の肉声などの音源も含みます
安二郎の言葉小津が残した言葉をデジタルサイネージで紹介

入口には、当時の映画館に掲げられていた手書きの絵看板が復元されています。16mm映写機の展示と、記念スタンプ台もあります。

写真

小津安二郎と松阪

小津安二郎(1903〜1963)は『東京物語』『晩春』『秋刀魚の味』などで知られる映画監督です。生まれたのは東京の深川ですが、松阪商人・小津家の子で、9歳のときに一家で松阪へ移り住みました。

松阪では第二尋常小学校に編入し、旧制の宇治山田中学校へ進学。中学を卒業した翌年には飯高町宮前の小学校へ代用教員として赴任し、5年生を1年間受け持って、子どもたちから「オーヅ先生」と呼ばれました。その翌年の1923年8月に松竹の撮影所へ入り、映画の世界へ進みます。

松阪を離れるまでの約10年間が、記念館が扱う「青春時代」です。 映画館・神楽座に通いつめた中学時代について、小津はのちに「もしこの小屋がなかったら、僕は映画監督になってなかったと思う」と話したと伝えられています。

飯高町宮前には、代用教員時代の資料を集めた小津安二郎資料室(飯高老人福祉センター内・入場無料)が別にあります。記念館とあわせて訪ねる人もいます。

料金

入館料

  • 一般150円

    20名以上の団体は120円

  • 6歳以上18歳以下70円

    20名以上の団体は50円

1階の松阪市立歴史民俗資料館と共通の料金です。

開いている時間

開館時間

開館時間
区分時間
4月から9月9時00分から16時30分
10月から3月9時00分から16時00分

休館日は月曜日(祝日を除く)、祝日の翌平日、年末年始(12月29日から1月3日)、展示替え期間中です。

臨時休館があります

展示替えのため、令和8年(2026年)9月14日から18日は臨時休館の予定と案内されています。開館状況・料金・企画展の会期は松阪市立歴史民俗資料館 利用案内でご確認ください。

行き方とまわり方

松阪駅からは徒歩約15分です。バスなら「市役所前」または「市民病院前」で降りて徒歩約3分。専用の駐車場はないので、車のときは無料の松阪市駐車場を使います。

記念館は松阪公園(松坂城跡)のすぐそばで、石垣・鈴屋(本居宣長旧宅)・御城番屋敷が徒歩圏にまとまっています。松阪市は、記念館から松阪公園、第二尋常小学校跡、神楽座跡、愛宕山龍泉寺、養泉寺(小津家の菩提寺)を経て松阪駅へ戻る2〜3時間のモデルコースを案内しています。

関連する情報

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